筋肉は絶対に必要
患者さんから何で筋トレをしないとダメなのと聞かれました。
習慣が無いと運動ってなかなかできないし大変ですよね。
人間の身体は骨で支えて筋肉で動かします。
人間らしく生きている限り自分で動く為には何歳になっても筋肉は必ず必要で、姿勢を維持するだけでも筋肉を使います。
少なくなったり偏ったりすると身体を支えきれず姿勢が悪くなります。
姿勢が悪いと負荷が一か所に集中し関節を痛めて変形の原因になり、前屈みの姿勢が続けば圧迫による動きの低下で内臓に負担を掛けたりします。
それを防ぐ為には筋肉が絶対必要です。
イメージしずらい人は周りにいる筋肉質の人をよく見て下さい。
姿勢の悪い人がいますか?
恐らくいないはずです。
彼らは筋肉の鎧に覆われており、前屈みや腰を反った姿勢になると逆に苦しいので悪い姿勢がとれないのです。
あそこまで鍛える必要はありませんが、身体を動かす習慣をつけるという意味では最初はスポーツジムに通うのも良いかもしれません。
正しい運動方法がわからないと、せっかく運動しているのに狙い通りに鍛えられないだけでなく、筋肉や靱帯などを痛めてしまう人も多いので
、正しいフォーム、適正な回数がわかるまでは我流はお勧めしません。
その対策はやはり筋トレです。
筋トレと言っても激しい運動をしろという訳ではなく、日常生活動作を運動にしていくことが大切なのです。
例えば散歩をウォーキングに、エスカレーターは使わず階段を使うなどで良いのです。
散歩はただダラダラ歩くのでは、筋力の低下した高齢者でもなければ運動にはなりません。
しかし肘を曲げて腕を後ろに振って歩幅を広く取ればそれだけで十分に全身運動になります。
階段の昇り降りなどの昇降運動は膝に問題が無ければおススメで、登るときに太腿の後ろを、降るときは太腿の前側を意識すると更に効果的です。
ペットボトルが開けにくいなど握力の低下が気になる人は、濡らしたタオルを絞ったり、テニスボールをにぎにぎすると鍛えられます。
握力が低下すると自転車の操作も怪しくなるので、自転車に乗りたい人は絶対に悪力低下はしてはいけません。
ハンドルをまっすぐ維持できなくなり家族に取り上げられます。
自転車に乗れないと行動範囲が極端に狭くなるので、近所にしか出かけなくなります。
結果的に歩けなくなったり、寝たきりになったりするので介護一直線です。
そうならない為にも握力を維持しましょう。
自分で生活する、やりたいことをやるには、健康でいる必要があります。
筋肉を付けて健康を手に入れましょう。