うつ伏せ?仰向け?寝る姿勢でどんな影響が出るのか?

2021/06/14 ブログ
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寝る姿勢は主に、仰向け寝、横向き寝、うつぶせ寝がありますが、それぞれメリット、デメリットがあります。「寝ても疲れがとれない。」「あまり良く寝られない。」という悩みを持っている人は寝る姿勢に原因があるかもしれません。こちらでは寝る姿勢による特徴の違い、メリット、デメリットについて解説していきます。

目次

1.仰向け寝のメリット・デメリット

仰向け寝は体が接している面積が大きく、最も安定した姿勢となり、リラックスしやすい特徴があります。では、仰向け寝はどのようなメリット・デメリットがあるのかをみていきましょう。

1-1.背骨が自然とまっすぐになる

体を捻る動きを伴わないため、背骨が自然とまっすぐになります。普段、背中が丸まりやすい人も、仰向けに寝ることで背骨をまっすぐにすることが可能です。

1-2.体圧が分散される

仰向け寝は、体が床面と接している面積が広いため、体にかかる圧が均等に分散されます。そのため局所に圧がかかって圧迫される事が少ないため、負荷がかかりにくいというメリットがあります。

1-3.寝返りを打ちやすい

仰向け寝は寝返りを打ちやすい姿勢といわれています。安定しているため、左右どちらにでも寝返りを打つことができます。良い眠りにつくために寝返りは非常に重要で、寝ている間の体温調節をしたり、体にかかっている圧を分散させたり、負担がかかりすぎるのを防いだりする働きがあります。

1-4.舌が落ちて気道がふさがりやすいので注意

仰向けのデメリットとして、呼吸がしにくくなるということが挙げられます。顔を上に向けることにより、舌が重力で下に落ちるため、空気の通り道である気道が狭くなることがその理由です。そのため、いびきをかく人や、寝ている時に呼吸が止まってしまうような人にはあまりおすすめされません。

舌が落ちて気道がふさがっている様子

2.横向き寝のメリット・デメリット

横向き寝は舌が落ちることが少なく、気道が狭くなりづらいため、いびきをかきにくくなったり、呼吸がしやすくなったりするメリットがあります。また左右の向きによって体に及ぼす影響が異なりますので、横向き寝の左右の特徴についてもみていきましょう。

2-1.右向き寝はお腹によい

右向きに寝ることでお腹に良いといわれています。食べ物の通り道が右下にあるため、右向き寝になることにより、移動がスムーズになるためです。

右向き寝の場合の胃や食道の様子

2-2.左向き寝は効率的な排出に向いている

左向きに寝ることで効率的な排出が期待できるといわれています。体の左側には大切な機能が集中しているため、左向きに寝ることでその部分をケアすることができ、排出が促されるのです。そのため左向き寝は効率的な排出に向いている姿勢になります。

左向き寝の場合の胃や食道などの様子

2-3.体がゆがみやすいので注意

横向き寝のデメリットとして、体がゆがみやすいということが挙げられます。横向き寝は、肩が内側に入ったり、足を組んだ状態になったりしてゆがみを引き起こしやすくなるため注意が必要です。抱き枕をうまく活用してゆがみが起こりにくい状況を作りましょう。

3.うつぶせ寝のメリット・デメリット

うつぶせ寝は赤ちゃんやお年寄りにはおすすめできないため一見、良くなさそうですがデメリットばかりではありません。うつぶせ寝では気道が確保され呼吸がしやすくなったり、腹式呼吸がしやすくなったりするというメリットがあります。他にはどのような特徴があるのかをみていきましょう。

うつぶせ寝の場合の気道の状態

3-1.お腹が温められるので安心感がある

うつぶせ寝はお腹に接触する面積が大きいため、お腹が温められて安心感が得られ、抱っこされているような感覚で落ち着くというメリットがあります。そのため、グッスリ眠りやすい寝方といわれます。

3-2.圧迫に注意

うつぶせ寝では体重がかかるため、圧迫されやすいというデメリットが挙げられます。体調に不安がある人、胃もたれや満腹時には注意が必要です。

3-3.歯並びや顔の輪郭のゆがみに注意

うつぶせ寝では、呼吸をするために左右のどちらかに首を捻る姿勢になります。そのため、下に向いている側の顔や顎に頭の重さがかかることにより、歯並びや顔の輪郭のゆがみにつながることもあるため、注意が必要です。

4.最初の寝姿勢よりも大事なこと

寝る姿勢にはそれぞれメリットがあると同時にデメリットもあることを解説してきました。背中を伸ばしたいからといって仰向け寝だけで寝ていたら呼吸がしにくくなりますし、効率的な排出に期待して横向き寝だけをしていたら体の歪みをつくってしまうなど、同じ姿勢だけを取り続ける事はあまり望ましくありません。
また最初にこの姿勢で寝ようと思っても、寝ている間に寝返りをするため、同じ姿勢でずっと寝ることは不可能です。
そのため、良い睡眠を得るには最初の寝姿勢を意識することよりも、寝返りをいかにスムーズに行えるかということの方が大事ということになります。

4-1.一晩で何十回も寝返りしている

人は一晩で何十回も寝返りをしているのですが、寝返りは良い睡眠を得るためには欠かすことのできないとても大切な動作といわれています。寝返りの効果として、体温の調節、体重がかかる圧の分散、圧迫され続けることを防ぐということが挙げられ、寝ている時の体の負担を和らげています。
また睡眠中はレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)が繰り返されているのですが、寝返りにはレム睡眠とノンレム睡眠を切り替えるスイッチの役割があるといわれています。レム睡眠とノンレム睡眠のリズムが一定であると良い睡眠を得ることができるのです。
そのため、寝返りがスムーズに行えないと、睡眠のリズムが崩れ、体への負担が大きくなり、目覚めが悪かったり、寝ても疲れがスッキリとれなかったりというようなことの原因となります。

レム睡眠・ノンレム睡眠のリズム

4-2.寝返りしやすい就寝環境を整えよう

スムーズに寝返りを行うためには、就寝環境が重要となります。柔らかすぎるベッドマットでは、体が沈んでしまい寝返りがしにくくなります。逆に硬すぎるベッドマットも、体が圧迫されてしまいあまり良くありません。掛け布団も重たすぎると寝返りをさまたげてしまうこともあります。
また枕の高さがあっていないと、首や背中に負担がかかるため寝返りもしにくくなります。
寝ている時に着る服も重要で、伸びにくい素材やキツめのサイズのものでは、寝返りがしにくくなります。
寝返りしやすい環境を整えるためには、寝具や衣服を最適なものにすることも重要な要素なのです。

5.まとめ

眠る姿勢はさまざまなメリット、デメリットがあります。

●仰向け寝
メリット…背骨がまっすぐになる、体圧が分散される、寝返りしやすい
デメリット…呼吸しにくい
●横向き寝
メリット…お腹の負担が軽減される、効率的な排出が期待できる
デメリット…体がゆがみやすい
●うつぶせ寝
メリット…安心感が得られるといわれている
デメリット…圧迫される、歯並びや顔のゆがみの原因になる

このような特徴を踏まえたうえで、寝返りをスムーズに行える就寝環境を整えることで寝返りを自由に行い、レム睡眠とノンレム睡眠のリズムを一定にすることが良い睡眠を取るために重要です。ぜひ試してみてください。

 

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